油を控えるのでなく油を選ぶ

ダイエット相談に来られる方で「油は太る」といったイメージをお持ちの方が多かったので記事を書きたいと思います。

改めまして、こんにちは!福岡市博多駅周辺のパーソナルトレーニングジム、パーソナルトレーナの井無田峻です。

今回は「油」「脂質」についての話題などを記事にしてみました。

トランス脂肪酸は有害物質!?

トランス脂肪酸という言葉は耳にしたことがあるかと思います。2015年にアメリカ食品医薬品局(FDA)によって加工食品中のトランス脂肪酸の全廃が決定されました。

トランス脂肪酸は主に水素添加という興行的な技術によって液状の油を固形状に変えるときに発生します。ーガリンやショートニングなどの油脂食品やこれらが使われた食品に多く含まれます。

油脂食品はバターやラードなどの安価な代用として用いられたり、「植物性だからヘルシー」などの謳い文句によって食品メーカーや飲食店、家庭でも広く利用されています。

一昔前からトランス脂肪酸による健康被害や悪影響は各地で指摘されてきており、ようやく欧米や南米を中心にトランス脂肪酸に対する対策が進められてきました。

以前はアメリカでもこのトランス脂肪酸は添加物として認められていましたが、健康被害や検査によって「食品から排除すべき有害物質」みなすようになりました。ただ、日本ではまだ浸透しきれていないのが現状です。

トランス脂肪酸がなぜ危険なのか?

相談に来られるクライアント様へ「脂質の役割は?」問うと答えられない方が多いことに気づきました。

脂質に対して持っているイメージは、

「食べると太る」「健康のためには油は控えたほうがよい」

といった誤ったイメージを持っている方も少なくありません。

しかし実際には、脂質ほど重要なものはないと言ってもいいくらい私たちの体にとって有益な役割を果たしてくれています。

脂質の役割を説明すると、一つの細胞は主に脂質で出来た膜で覆われています。

また、エネルギー生産工場のミトコンドリアをはじめに細胞の中には様々な装置が備わっています。

それらの装置も同様に生体膜で覆われていて、そこで重要な役目をするのがこの脂質(脂肪酸)になります。

特に、「オメガ3」「オメガ6」の2種類の脂肪酸の比率は、全身の細胞が正しく働けるかを大きく左右します。

オメガ6は不可欠な存在であるにもかかわらず、過剰摂取は体にとって厄介な栄養素となってしまいます。

しかし、トランス脂肪酸はそれに比にならないくらい体にとって有害な物質といわれています。このトランス脂肪酸は細胞機能のほとんどの機能を傷害してしまいます。

60兆個以上ある細胞のほとんどに影響を及ぼすと言われているので私たちの健康に悪影響を及ぼすのは言うまでもありません。

その影響は一般的に言われている心疾患だけでなく、前立せんがんや乳がん、糖尿病、子宮内膜症や不妊などトランス脂肪酸による健康へのリスクは年々高まっていることが報告されています。

トランス脂肪酸の影響は身体的なことだけでなく、精神面「心」にも及ぼします。

現在では、トランス脂肪酸の過剰摂取がうつ病やアルツハイマー、記憶力低下などとの関連性も強いとの報告まで出てきているようです。

イメージとしては、私たちの体の中で最も「脂っぽい臓器」は脳です。

私たちの思考や感情は脳内での神経伝達にによって成り立っていますが、これは「柔らかい油」であるオメガ3のお陰です。

オメガ3が脳細胞の膜の柔軟性を高めることによって神経伝達がスムーズに行われます。

そこへ、どろどろのトランス脂肪酸が入り込むとどうなるかはイメージ付くと思います。

脳の細胞は正常に働かずにまた、神経伝達にも支障をきたして思考や感情に悪影響を及ぼすことになります。

お子さまをお持ちのママは特に知っていて欲しいのですが、人間の脳は胎児期に盛んに細胞分裂が行われて生後1年で80%が完成すると言われています。

そして、3歳までには完成してその後組み替えられることはないので、脳の発達に極めて重要な胎児期から幼児期にかけてトランス脂肪酸を摂ると、

子どもの脳の機能に悪影響を及ぼすので特に注意してください。

とはいっても私たちの食生活はトランス脂肪酸まみれです。

例えば、マーガリンやショートニング、食パンや菓子パン、ファストフード、洋菓子、スナック菓子など溢れるほどのトランス脂肪酸を含んだ食品があるのも事実です。

子供たちはそのような食品やおやつを好むので親がしっかりと注意しておく必要があります。

トランス脂肪酸は「有害物質」であるのにも関わらず、上記の食品に含まれているかの表示があまりされていないし、その義務もありません。

何度も言うように海外では、有害視されており規制が強まっているのに対して日本ではトランス脂肪酸に対する対策がなされていません。

個人的には国と各企業の金銭的な問題も関与しているのではないかと思っています(^-^;

私たちは自分たちで真実を勉強して身を守っていくしかありません。

私はこのような皆様に知って頂きたい情報発信をしていけるように日々アンテナを張ってますので今後とも私の記事をチェックしてください!

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トレーナー 井無田 峻(いむた しゅん)

プロフィール

トレーナー 井無田 峻(いむた しゅん)

 

昭和63年11月18日生まれ (福岡県北九州市出身)

 

幼少より野球チームのキャプテンを務めたり、バレーボールでは定時制高校全国大会へ出場するなど深く広くスポーツに没頭する。

 

高校卒業後は理学療法士になるため専門学校へ通いながら、プロボクシングライセンスを取得しプロデビューし、現在でも『闘う理学療法士』として活躍中。

 

理学療法士、トレーナーとして国内だけでなく、海外(アメリカ・カナダ)へ渡り1000人以上の治療や身体ケアの経験を積む。

 

その経験を活かしてボディメイクはもちろんのこと動作分析、身体機能を細かくチェックしてコンディショニングまで幅広く活躍。

 

「あなたの”理想の身体”へ向けて医学的根拠を持ち、運動・栄養の側面からサポートします。」

 

「私のトレーニング・健康サポートは主に30~60代の方に喜ばれています。 肩こりや腰痛等、身体の不調がありトレーニングに不安のある方、運動が苦手な方でも安心してご相談ください。」

 

 

資格

・理学療法士

・日本ボクシングコミッションボクサーライセンス

・キネシオテーピング認定トレーナー

・アスリートフードマイスター

・アスリートフードマイスターコミュニティ役員

・障がい者スポーツ指導員

・日本PNF協会会員

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